インドは数年前に仏跡旅行で1ヶ月訪れたことがあります。訪れた土地があまり旅行客も来ないようなハードな土地(笑)で、今となれば笑える体験をたくさんしてきました。
一番思い出に残っているのは、仏跡ではなくパトナの駅。あそこはすごかった。牛が番線を繋ぐ橋の上にいるのなんて、もう不思議でもなんでもない。20時間以上も遅れている列車を平然と待ち続けている人達。駅に住むたくさんの家族。足の上を何度もドブネズミが駆け抜けているのに、平然とテレビを見続ける駅員さん。映画「トレイン・スポッテイング」のトイレなんか問題にならないレベルの構内のトイレ。階段一段一段が持ち主が決まったベットだったり。何がすごいかって、そんな中に秩序があること。みんな各各の持ち場でちゃんとやっている。文句を言っている人間も見当たらない。私の乗りたい電車が23時間遅れてきたので、十分に観察できる時間がありました。(笑)
やっと来た電車はすし詰め。もちろん荷棚の上まで人が乗ってます。壊れないのが不思議です。バックパック背負ったままジーっとすし詰めの中立っていた私に、なにやら回りの人たちがあっちいけ、あっちいけ、と指差します。そっちのほう(座席があるほう)をみても混んでいるし、動くのも面倒なので、ごめんなさい、わからない、と日本語で答えて(だって英語も通じないなら日本語でいいでしょう。)そのまま汗ダラダラで4時間立ち続けました。
後日、そのことをインド人女性にその話をしたら、やっと納得。彼らは女性である私が坐るようにと、席があるほうに行かせようとしていたに違いない、と。女性子どもは座席、男は立つ。というのが、常識らしいです。どんなに混んでても、男性女性のいるべき位置というのは電車の中であるんだそうです。あんなすごい電車の中にも実は秩序があるんだなあ・・・インドっぽいなあ、と感心しました。
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