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2017年12月4日月曜日

乳がん宣告と「あ、寒いんだ!」

 乳がん宣告を受けてから1ヶ月もたたないうちに、手術を終え昨日家に戻りました。その間のジェットコースターの如き感情の波はいうまでもありません。まだ手術した右側の胸、腕が痛いのであまり書けませんが、少しづつ書いていこうと思います。

 11月10日のガン宣告の次の日、私はウルムと言う南ドイツの街でワークショップの仕事が入っていました。家族は「大丈夫?本当に仕事できるの?」と心配した様子。しかし、ここで日常を捨て去ることほど不健康なことはない。迷わず早朝にICEに飛び乗り現地に向かいました。列車の乗り換えで15分ほどの待ち時間。その日はドイツ初雪の日。寒い!秋物のコートを着ていた私は、心底「寒い!」と震えました。そして、はっと気がついたのです。「あ、寒いんだ!」その感覚は坐禅時の気づきのようでした。なんのことはない、「寒い」と言う感覚が、「生きてるから寒い」と当たり前のことを、なんの装飾もなく気づいた瞬間です。その瞬間、笑みがこぼれました。「あ、寒いんだ!」

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