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2017年12月21日木曜日

飽和状態のマインドフルネスブーム

 飽和状態を超えたマインドフルネスブーム。最近は関連記事さえ全く読まなくなりました。そのほとんどが全く原義とは遠く離れたマインドフルネスを扱うものだからです。もともと、マンドフルネスという言葉が、耳に心地よく一人歩きをし始めた時点でその危険性はありました。以前にも取り上げましたが、お客様の多くが「マンドフルネス」のグループッセッション時はなんとなくいい感じがしたけれど、家に帰ってみると元の黙阿弥だったと言われます。それは何故か。なんども繰り返しますが、マインドフルネスはもともと仏教の八正道の教えの一つから発展したものです。八正道は読んで字のごとく、八つあり、そのうち一つでも欠けたら全く意味をなさないのです。
 現在のマインドフルネスは自己逃避型の、様々な手のこんだツールになってきました。「マインドフルネスであることで、生まれ変われる」的なものです。これは本末転倒です。「生まれ変わる、新しいものを手にいれる」は、今ある自分をある意味否定することです。否定した自分の上に何かを重ねた所で、なにかの拍子に否定した自分が下から持ち上がってくるでしょう。あるいは、常に上に重ねてゆくことで否定した自分を必死で隠してゆく。こんな堂々巡り、疲れませんか?

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