Translate

2015年12月18日金曜日

禅の精神で育児 Erziehung mit Zen Geist

 先日、私たちが利用した養子縁組斡旋団体の方から、私たちと似た環境の養子親候補に、子供の言語問題等の経験を話して欲しいと電話がありました。もちろん快諾し、早速未来のお母さんとなる方と電話でお話ししました。その方は、私と全くの同世代で、さらに来年迎える養子の年齢も私たちが経験した6歳間近ということもあり話題はつきませんでした。その方は職業上の専門的な訓練をうけ資格を取得し、その道の専門家としてキャリアをスタートした矢先の養子縁組決定とのこと。どの程度、育児休暇を取るべきか、職場復帰はできるのか、そして子供は2ヶ国語を問題なく取得できるのか、子供の精神状態は、現在の里親との葛藤はあるだろうか、などなど思い浮かぶ疑問はつきません。どのテーマも私たちが実際に経験し、そして未だに経験していることなので、まさに大きな役をかった同志として手に取るように気持ちがわかります。しかし、正確な答えがここで出るかというとそうではありません。子供それぞれが百人百様の発達をします。それは親となる私たち自身にも言えることで、これが正しい答え、あるべき姿、などどこにもありません。まさに禅の精神で、毎瞬間をまっさらに受け止めてゆくしかない。主観を越えた全体を見る目、さらに子供、孫の成長を見てきた老人のような長期的な発達を見る目、これが問題を抱えた時に役立ちます。しかし、これがまた難しい… ここに職場が加わるともっと難しい。職場事情も育児休暇復帰後には自分自身の変化と同じくらい変化しているでしょう… 先のことを考えるのは大事ですが、それによって今なすべきことが中途半端になっては、将来の計画がどんどん離れていきます。それを私は何度も経験しているので、とにかく座禅会でいつもみんなで目標にしているカ「今、ここ」精神で毎日を過ごすようにしています。

0 件のコメント:

コメントを投稿