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2015年11月4日水曜日
本日狩猟日
今日は車を使わずに自転車で過ごすことに決めました。仕事で隣の隣の町に行くために、いつものジョギングコースでもある森を横断しようとすると、「本日狩猟日」の警告板が入り口にありました。この警告板を本気で注意する人間はいるのだろうか、と思うほど、みんな完全に無視して森に入って行きます。ジョガー、マウンテンバイカー、犬の散歩、ウォーキング…目的は色々です。すれ違う鉄砲を抱えた狩人(←実際に日本語で書くとかなり時代錯誤的な感じがしますね…笑)も和かに「おはようー!」と声をかけてくる。本当は狩猟は嫌いな私ですが、つられて返事をしてしまいます。森に入っていくと、蛍光色のベストを着た猟犬がクンクンうろうろしています。時々鉄砲抱えたおじさんも木陰に見えます。なんだかなあ、本当にこんなとこで鉄砲撃っていいの?流れ弾当たったら、一番初めに私を見つけるのはこの小型犬?で、どこの病院に運ばれるの?とりあえず、森から脱出するまでに30分以上絶対かかるよね、出血多量で死んじゃうよね?などと、妄想をとりどめなく森の中を走り続け、目的地まで着きました。そして、帰りに来た時とは別の森の入り口から帰ろうとすると、見張り台の小屋の鉄砲をもったおじさんに止められました。
おじさん「今日狩猟日だけど」
私「知ってるよ」
おじさん「危ないよ、入っちゃだめ」
私「…でも、みんな入ってるよ」
おじさん「当たったら死ぬよ」
私「…(だったら完全通行止にしろ!と思いつつ)そんなに腕わるいの?」
おじさん「(ムッときたらしく)いずれにせよ、ここからの坂道はあんたには無理。急すぎて自転車じゃあがれない」
私「楽勝だよ、いつも通ってるもん」
おじさん「絶対だめ、戻って!」
私「戻ったら5キロの回り道になるから嫌なんだけど」
おじさん「だめーーーー!!!戻れ!!!」
私「…」
あきらめて戻る道のりずっと、鹿とイノシシが逃げられるように自転車のベルを鳴らし続けました。おじさんが私の後ろから「うるさーーーい!!」と怒鳴っているのが聞こえましたが完全無視。
家にもどってラジオをつけると狩猟日のレポートがながれていました。なんでも多くの動物愛護の団体が狩猟日に反対してデモを起こしていたようです。それに対してある政治家は「狩猟は我が国の文化だ」とのコメント。あーーーー、どっかで聞いたことがあります… 日本の捕鯨ですね。ドイツの狩人は日本の捕鯨には賛成なんだろうか。と、ふと思いました…
何が一番言いたいのかというと、「他人の命を奪う危険の高い行為は、文化といえども必要あるのか?」「森はみんなのもの。狩人専用の日があるのは絶対おかしい。」ということです。これに対して狩人は「うちらは狩猟税を払っている!」とくるでしょう。こうなると、犬のフンを道端に残して行く飼い主が「私は犬税払っている!それで道の清掃するべきだ!」というのと同じですね。私は両方の意見にものすごい嫌悪感を覚えます。そして、こんな私は鹿もイノシシも鯨も食べなくても十分満足な食生活をしています…
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