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2015年9月19日土曜日

教会税と難民

 ドイツには教会税なるものがあります。この税金はその名の通り、キリスト教教会の活動に割り当てられます。宗教に関して税金があること自体、日本人には全く想像もつかないことです。もちろん、ドイツ人全てが払っているわけではありません。キリスト教徒ではない私はもちろん払っていません。教会に賛同できない人間は払わなくても構いません。そのさい、教会から離脱することになります。教会税の仕組みや人々の意見となると、長くなるので今日はやめておきます…  さて、昨日の座禅会の参加者のドイツ人女性と話をしていたところ、教会税の話になりました。彼女は、「私はキリスト教とは無縁、興味もない。」と普段から言い切っていますが、この教会税はまだ払い続けているとのこと。不思議に思ってその理由を聞くと、「XXXに住んでいるシスターのXXXさんは、私が今まで出会った誰よりも困った人間を助けている。彼女と話すことで癒される人間は数知れない。私は彼女の生活を援助するために税金を払っていると考えている。」とのことでした。  論理的に考えたら、その彼女の教会に直接寄付した方がはやいかもしれません。それは彼女もわかっているはずです。話終わった後ウィンクをする彼女は、とても優しい顔をしていました。  先日は難民の話題となりました。多くの難民が教会系の団体から多くの支援を受けています。このドイツ人女性の善意の一部もそこにまわっているわけです… もちろん彼女は難民のことは心配していないそうです。  つい先ほどニュースで聞きましたが、難民全てに無料で健康保険が保証されるそうです。すごいなあ…  

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