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2015年3月2日月曜日

いじめ

 またかと思うような未成年者による殺人事件が続いています。最近のこのような事件の背景には、ほぼ間違いなくコミュニケーションロスによる人物の等価物化がその原因として存在します。LINEやSNS等、生身のコミュニケーションを必要としない世界では、小さな画面から受け取る情報が一方的に脳内で消化されます。返事の待ち受けの間に、更に一方的な期待や想像が膨らみます。そして実際の生身の人間と対峙した時には、脳内でできあがった姿を基礎としたコミュニケーションが優勢となり、互いを「理解しよう」とする前向きな立場よりも、脳内と現実の差の埋め合わせにやっきになり相互理解は夢の彼方へ消えてゆきます…
 このような事態のもっと初期状態がどんなものかを先日の小学校での坐禅ワークショップでもお話しさせていただきました。携帯、ゲーム、テレビ、どれも今や子供が使えて当たり前の時代になりつつあります。なんとなく後ろめたいのだけど、与えておくと便利だし、安全だし、と親側の言い分もわからないわけではありません。しかし、一度全くそれらを離れた1週間を過ごしてみませんか?いろんな発見があるはずです。

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