案の定、私たちは番号を付け忘れており、引越し後初めてのお届けものは、おかしなものとなりました。
配達人 「ここ9番地の、シュヴァルツ(黒)さんち?」
私 「そうです。」
配達人 「(イライラしながら)もうー ちゃんと家番号つけといてよ。」
私 「あっ! そうですね、すっかり忘れてた。すみません。」
配達人 (受領確認の作業をしながら)「で、あなたの名前は確かゲルブ(黄)さんね。」
私 「・・・へ? 笑」
配達人 荷物を置いて怖い顔で無言で立ち去る。
ドイツ語がお分かりの方はなんとなく、この雰囲気がわかるかと思います。要するに、私の苗字は日本語的に言えば「黒田」。そして私はこの国で言えば「黄色い黄色人種」、だから配達人は、「黒田」としりつつも、「(黒田じゃなくて)黄田さんでしょ?」ときたわけです。
私は一休さんばりの機転に笑ってしまいましたが、配達人は怖い顔して無言で立ち去りました。私が笑ったのがきっとおもしろくなかったのでしょう。嫌な顔をしていてほしかったのかもしれません。
いずれにせよ、これはまさに計名字相ですね。言語表現から結びつくあらゆる感覚に縛られてしまうことです。白黒黄色人種。と、世間一般には3色に人類はわかられることになっていますが、多くの人が気付いているように、こんな3色で人間は実際には分けられません。けれど、わけてしまうことで簡単にイデオロギーを成立させやすくなるのも事実です。
実際に、笑ってしまった私自身、この計名自相に縛られている証拠です。黄田さん→黄色人種→私。確かに、白くはありませせん。真っ黒になるのは夏場だけです。現在、薄茶色と、黄色っぽい肌色が混ざった肌に、茶色い点々が大小限りなくあります。ふむ。面倒なので、分けるのはやめておきましょう・・・
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