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2016年6月26日日曜日

「幸せな自分」とか「本当の自分」とか…

 先日の勉強会のテーマは「現代と仏教」でした。仏教と現代社会におけるいろんなテーマとの関わりについて、本当に少しですが話しました。テーマはホスピスや、グリーフケアや、新興宗教、ニューエイジ、精神世界などなど。時には手厳しい批判もでたり、ちょっと共感をもったりと、様々な面から一緒に考えることができました。皆さんの日常の視点を少し広げる役にたっていれば幸いです。
 ニューエイジとか精神世界とかの話題となると、必ず出てくる「本当の自分」探し。どこか別なところにあるかのような自分。本当は違うはずの自分。本当は幸せになるはずの自分。と、限りなく「あるはず」のものを探す方法… いつもいつも何かを探しつづけて、疲れませんか?そもそも「本当の自分」ってなんでしょう。自分でさえもわからないことを、他人がわかるはずもなく、それをわかっているような言い方でセラピーを行っているセラピストに私は疑問をもちます。そして、そのようなセラピストは参加者から思うような驚きや共感が得られないと、「あなたはもっと自分自身を受け入れないとダメ」とか、参加者の責任にしてしまう。これって悩める人間の心を弄んでるとしか私には思えません。こうして、ニューエイジや精神世界の消費型のセラピーは、次から次へと本やらCDやらセミナーやらに手をつけることになる。せめて、雑誌の星占い程度の軽い気持ちでそれらに接しつつ、自制心をもって投資することをお勧めします。こういう私も学生時代にはまったことがありますが、残念ながら何一つ心に残っていません…

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