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2015年1月16日金曜日

テロ事件に関して思うこと色々

 某二大宗教権威者がテロ事件に関して発言したその内容に共感を持ちました。
「表現の自由には限度がある。公益に資することへの発言には自由と義務があるが、それが他人を害するならば口にするべきではない。」この後続けて、他人の信仰を挑発侮辱してはならない、とも言っていました。全くその通りだと思います。テロリストが他人の命を脅す権利はどこにもなく、それに対して発言することは公益に資するでしょうが、諷刺画はテロリスト以外のイスラム教信者の心を深く傷つけているでしょう。また、今まで宗教に関心をもたなかった人間が、面白半分かつ確かな見識をもたぬままイスラム教に対するイメージを受容する可能性は大です。
 もう一方の権威者は、「これ以上の軋轢を避けるために今は声をあげないように。冷静さ、沈黙、尊厳を保つこと。一方が反応すれば、相手の反応がますます増す。暴力の連鎖を断ち切るために冷静になること。」と言っています。この言葉はイスラム教側からのものです。なんだか仏教僧の言葉のようです。反応することによって、全ては連鎖してゆく。外に向かうのではなく、己自身にかえり、尊厳をたもつこと。今我々が一番必要としていることでしょう。

 

 

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